Perfume FES!! 2017 名古屋(9/6)レポート(詳細)

Perfume FES!! 2017 大阪も無事終わり、セット・リストをオープンにして良い状況となりましたので、詳細を報告します。

今回の対バン相手は、まさかの大物スガシカオさんです。1時間たっぷりと楽しませてくれました。
「今夜は、他のアーティストに提供した曲も出し惜しみせずに演ります!」
会場のボルテージは、いやがおうにも盛り上がります。あの名曲が聴けると予告したのです。
「午後のパレード」から始まり、定番の「19才」、「Progress」、「奇跡」は勿論のこと演ってくれました、あの名曲「夜空ノムコウ」です。
SMAP解散の際は「もう2度と歌うまい」とスガさんは決めたらしいのですが、すったもんだの責任は歌にはありません。
お蔵入りにしなくて、ありがとうございました。今、この歌を歌えるのは、作詞のあなたと作曲の川村結花さんだけではないでしょうか。
「皆で歌えるようにスローで入るね。皆、知っているよね?この曲」
1998年発表の国民的大ヒット曲ですが、ファンの中にはリアルタイムで聞いていない人もいることでしょう。
でも大丈夫です。皆、ついて行けました。
「あれから 僕たちは」から「ウウーウウ」まで大合唱が響きます。会場の一体感がなんとも心地よい。
後からのっちが出てきたときに言いました。
「私、すごく嫉妬しています。Perfumeの楽曲には合唱できるのが無いんです。裏で歯磨きしているときに聞こえてきて、いいなーって思いました」
言われてみればそうかもしれません。Perfumeには無いノリをファンは楽しむことができました。
さすがのスガシカオですが、「したくて したくて たまらない、Perfumeとしたくて たまらない!」は無いでしょう。
Perfumeオタの脳内妄想を茶化しているような歌まで披露。
何だかんだで、たっぷりと楽しませていただきました。

 

皆は次に出てくるPerfumeにも期待を膨らませますが、しかし、なかなか登場しない。
それもそのはず。ステージ・セットを総取っ替えしているのですから。
待ちきれないファンが手拍子を始めますが、むなしく時間が過ぎてゆき、次第に手が疲れて拍手が小さくなったところで、まばゆい光の中からPerfume登場!
そして、「FLASH」「Everyday」「GLITTER」の3連発。
FLASH」はすっかり定番となりました、蹴り足の高さが素晴らしい。良い曲を頭に持ってきた。テンションが上がる。
しかし、遠い、小さい。でも便利。髪型だけで誰かは分かる。

今回はファンクラブの人でも遠い席に回されていたようです。立ち見も出ている。しかし何故か「当日券あります」なんじゃそりゃ? ここのシステムはどうなっているの?
良く分からないままに彼女たちを眺めていると、自然と視線の先がのっちに吸い寄せられます。ステージ映えするんですね。何か特別なものを持っているように感じました。
「Everyday」は、予測通りに演ってくれました。
のっちが切々と歌うスローバラードから始まるこの曲。聞き入っていると、途中から曲調がアップテンポに変化。
待っていました、泡ダンスの始まりです。しっかり予習をしたから一緒に踊れる。
しかし、私の周りで泡ダンスをしている人は、ほぼ皆無。「外した? やらかした?」でも止めると更に恥ずかしい。ここは、踊る阿呆に見る阿呆。阿波おどりではありませんが、泡ダンスを踊りきりました。
そして「GLITTER」が終わったところで、お約束の自己紹介。
あーちゃんが皆に声をかけます。
「皆、すっかり出来上がってるねー?」
スガシカオさんで既に酔っ払っているとの意味なのでしょう。
「平日なのに、会社休んできた?早引き?それとも午前だけ働くやつ?ここのチケットを買えると言うことは、それなりに稼ぎがあるんじゃろ?」生々しく客の懐事情まで探ってきます。
そして、ここから説教が入ります。
「皆、ついてこれんかったよね?ビデオ見て来んかった?見てない?あー、こりゃいかんわ」
まあ、仕方が無いかも。ライブの1週間前に配信された曲。しかも、「If you wanna」がメインだったので、カップリングのこの曲は、視界に入っていなかったのでは?
しかし、配信の翌日にわざわざ「If you wanna」だけではなく「Everyday」のダンスも配信していたのです。
しかも、Panasonicの社員やガンバ大阪の選手も泡ダンスを踊っていました。これは、「ライブでやるよ」のメッセージだったのです。ですが、彼女たちの期待は見事に打ち砕かれてしまいました。
ここで緊急ミーティング開始。
「if you happyのところは、ゆかちゃんが歌っているから、歌っていないあんたが客をリードするんよ」
ライブの終わりにダメ出し会をするとは聞いていましたが、今まさにそれが繰り広げられています。3人が納得したところで「FESの終わりまでには、きっちりと仕上げます」と言い残してステージから消えました。

 

しばし、ポカーンとしているところに、3人が代わる代わる挨拶に来ます。時間稼ぎをしていたのですね。
その裏では舞台を仕立てていたのです。「GAME」の文字が映し出され、再開です。更にヒートアップします。
そして、ここからが、このFES最大の特徴なのです。
「スガさんが好きだって言ってくれた曲をメドレーでやります。題してスガ・メドレー!」
セット・リストが読めないPerfume。スゴロクで曲を決めてた時期もありましたが、今回は対バン相手が曲を選ぶ構成のようです。ますます何をやるか分かりません。4日間、日替わりメドレーが今回の特徴。
「エレクトロ・ワールド」「ワンルーム・ディスコ」そして「ねぇ」。
最初の2つは定番と言っても良いですが、幻の超高速ステップを織り交ぜる「ねぇ」は、しばらくやっていなかったはず。
しかし完璧にやりきります。ステップの幅も大きく、全く誤魔化していません。こんなのが見られて全く予想外でした。
終わった後は、さすがに息が上がっていましたが、メドレーだから見られた。フル・コーラスだと披露できんわね。
そしてお次は、新曲「If you wanna」。
今度は振り付けの指示を事前に出してくれました。さびの部分では腕を前に突き出すんですね。
この曲は、約2分半と短いのですが、ダンスでの体力消耗が激しい曲。でも体力は十分、元気に披露してくれました。

 

そして、お約束のP.T.A.のコーナー。
先ずは定例のグループ分けから。私の居るかしゆかサイドは「ヨゾ」、のっちサイドは「ラノ」そしてあーちゃんのいる真ん中は「ムコー」、そして最後に、「オーッ!」って何?意味不明。
あーちゃんが解説します「最後の「オーッ!」は皆でするんよ。「ヨゾ」「ラノ」「ムコ」「オーッ!」よ」
あー、はいはい、つながりました。いつもながらに、皆ついて行けません。
そして、よほど嬉しかったのか。
「このコーナーで(NHKおかあさんといっしょの)はみがきの歌をやっていたら、はみがきのCMのオファーが舞い込んできました。何事もやってみるもんやね」って、いやいや、これは計算する女の子あーちゃんの狙い通りだったのでは?
そして、「あーと言って、いーと言って」と入念に練習させられること2回、最後に本番で皆で見事に決めました。
今回のP.T.A.はこれだけ。この曲、よほど気に入っているようです。

 

その後、「コンピューターシティー」。
そして、これが無くてはライブは終われない。「チョコレート・ディスコ」。本日最大の盛り上がり。
ファンは皆、振り付けを完全マスターしています。「ディスコ、コ、コ」のところでは、半円を描くように腕を振り上げるんですね。
だけど、まだ何か残っているような...
そう、「TOKYO GIRL」がラストに待っていたのです。スローなテンポがラストに合っています。曲調が何か「STAR TRAIN」に通じるところがありますね。鮮やかにラストを締めてくれました。

 

ステージから消えた彼女たちに対し、当然のごとくアンコールの手拍子が鳴り続けます。しかし、待てど暮らせどPerfumeは姿を現さない。ステージ上では、忙しく動き回る人の足影が見えるだけ。
10分以上待ったでしょうか。先ほどのスガシカオさんのステージ・セットが再現されていたのです。こりゃ時間かかるわ。
Perfumeの3人はTシャツの胸に1人ずつ「ス」「★」「ガ」がプリントされています。
そして、後ろを振り返ると「シ」「カ」「オ」。いかにもチープな作りが、庶民の心を忘れない彼女たちらしい。
かしゆかはくるくる回りながら「ス」「シ」と喜んでます。のっちは「ガ」「オ」とライオンのまね。あーちゃんだけが「カだけだよー、これじゃちからじゃん、学園祭のノリじゃん」とがっかり。
そして3人で大きな声で「スガさーん」。再びスガシカオさん登場。しかも、とても嬉しそう。
ここで一緒に生歌を披露することとなりますが、FESならではの企画ですね。
はじめは、あーちゃんが中学時代にはまっていたドラマのクライマックスで流れる曲「アシンメトリー」をスガさんにリクエスト。4人で歌うことになりますが、大丈夫?
「私たち、これでも歌手じゃったんよー(過去形)」とあーちゃんは心配無用とのこと。練習の成果もあり、見事に歌いきります。パチパチパチーッ!
今度はスガさんが「マカロニ」をリクエスト。これは、いきなりだったのでしょうか?
最初ののっちは、アレンジを加えながらきちんと歌いますが、次のかしゆかが心細そうな声で、自信なさげに歌います。綱渡りを何とか渡りきったところで、あーちゃんに交代。あれ?、音、外れていない?
しかし、修正を加えながら自信満々に歌いきります。うーん、あんたは強い。

 

そんなこんなで楽しいひとときを過ごさせていただきました。
スガさん、Perfumeの皆さん、どうもありがとうございました。
できれば「Dream Fighter」で「この先(さっき)まで」を皆と一緒にシャウトしたかったのですが、それは次回以降にとっておきましょう。
それと、今度来るときは中田神に皆で合唱できる歌を作ってもらいましょう。
以上、長々と書きましたが、私のPerfumeライブ初体験レポートでした。