幻の十勝ワイン キャッスル(城)2011年

私の故郷、北海道十勝地方は豊かな十勝平野の恵を受け野菜は勿論、「六花亭」や「柳月」、「クランベリー」などお菓子処でもあります。

ただ、豊かな大地の中で池田町だけは不毛な地として取り残されていました。そこの町長さんが悩んだ末、行き着いた先がワイン用ブドウの栽培でした。ワインは畑作に適さない痩せた土地の方が良いものが作れるのです。ブドウの木が頑張って栄養を取るため地下深くまで根を張る結果、複雑な味わいをもたらすのです。

今回は、その十勝ワインの一つをご紹介したいと思います。

今年のお盆に帰省したときのことでした。近所のスーパーの十勝ワインコーナーで見たことの無い青みがかったボトルが並んでいました。

それが「キャッスル(城)2011年」です。値段も1800円とお手頃。(他の十勝ワインは2500円前後です) 何だこれはと購入し、飲んでみたところ飲みやすさに驚きました。これは、十勝ワインの最上級酒「シャトー十勝」(3477円)に通じるところがあります。しかも、他のワインは2014年が多かったのですが、こいつは2011年とかなり寝かせてあります。

ネットで調べてみますと「シャトー十勝のセカンドラベルとしてスポットで発売されるワインで1997年以来の発売です」とのこと。20年ぶりに発売されたのです、次の販売は20年後? 極めてレア品であることが分かりました。確かに「シャトー十勝」の名は冠せられ無いけれど良くできていると思います。しかも良心価格。すぐにファンになりました。

地元以外でも入手するのは、可能ですが十勝ワインのショップリストには載っていません。しかし、以下のURLから入手することができます。

tokachi-wine.net

ちなみに、十勝ワインにも豊作とそうで無い年があり、2014年は当たり年なので、「山幸」や「清舞」なんかも今買うのがおすすめです。

ビンテージチャート/TOKACHI WINE Since 1963 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所

池田町と言えばドリカムの吉田美和さんが生まれ育った町でもありまして、私の高校の一学年下に在籍しておりました。軽音楽部(正式名称は違いましたが)の練習場の裏に自転車置き場があったので、自転車で帰りがてら彼女の歌を聴いておりました。

当時は洋楽をほぼ完ぺきな発音で歌えることに感心したのですが(作詞作曲も英語でこなすと評判でした)、それ以上に驚いたのは声のでかさです。他のボーカルだと楽器の音に埋もれて何を言っているのか聞こえないのですが、彼女のは真逆。楽器の音よりも大音量。非凡さを物語っていました。

話がそれましたが、十勝ワイン、買うなら今です。2015年物にそろそろ切り替わるタイミングなので、お見逃しなく。